広瀬弘忠

東京女子大学名誉教授

ひろせ・ひろただ 東京女子大学名誉教授。1942年東京都生まれ。東京大学文理学部心理学科卒、同大学院博士課程中退。文学博士(東京大学)。専攻は災害心理学、リスク心理学。80年代にアスベストの危険性にいち早く警鐘を鳴らしたことで知られる。新興感染症や、地震などの自然災害、食品安全問題等々のリスクマネジメントの研究と啓蒙活動に取り組んでいる。『巨大災害の世紀を生き抜く』『きちんと逃げる。――災害心理学に学ぶ危機との闘い方』『生と死の極限心理』『無防備な日本人』『人はなぜ逃げおくれるのか』など著書多数。

広瀬弘忠 論文一覧

  • 社会

    正常性バイアスと同調性バイアスによる行動とは 2011年3月の東日本大震災の死者・行方不明者2万人のうち、9割超は津波による犠牲者であった。彼らは、震度6強、あるいは震度6弱の激しい揺れに驚愕したはずである。しかも、たびたびの津波で大きな被害を受けてきた地域の人々である。かつての明治三陸津波、昭和三陸津波、1960年のチリ津波などは、この地域で多くの人命を奪い、村落を破壊している。津波に対する恐怖は、災害文化として住民の間に定着していたはずではなかったのか。

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